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知って納得!実は有利だった第二新卒の転職活動!

「第二新卒の就活は難しい」のウソ・ホント

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そもそも、第二新卒とは?

最近、よく聞くようになった「第二新卒」という言葉ですが、具体的にはどんな世代のどんな人々を示すのでしょうか。一般的には、学校を卒業して、いったんはどこかに就職したものの、1~2年以内に退職を決め、転職活動している25歳前後の若い求職者のことをいいます。その意味で、卒業してから就業経験のない既卒とは区別されているのです。

「第二新卒の転職はハードルが高い」という噂もまことしやかに流れているようです。しかしながら、日本経済の低迷やグローバル化の波、ワークスタイルの変化など、「働く」ことに対する考え方自体が根底から変わりつつある昨今において、転職の時期やひとつの企業での経験年数は昔ほど問題視されなくなってきました。

しかも、第二新卒は若手ですので、めいっぱい働ける、そして、じっくりと育てていけるまさにスポンジのような人材ですので、企業側からすると喉から手が出るほどほしい、というところも多いのです。もちろん、待遇としても正社員の求人が多くなります。

約6割の企業が第二新卒の正社員採用に積極的に??

某大手転職・就職活動支援会社の2014年の調査によれば、中途採用活動実績のある約650社の実に6割りの企業が、「第二新卒の正社員採用に積極的である」と回答しています。これも、先に述べたような若い人材への期待値の高まりが反映されている結果といえるでしょう。つまり、現在第二新卒で転職活動を実施中、もしくは検討中の若手求職者たちは、タイミングとして「売り手市場」となる可能性が高いということなのです。

長い間日本のビジネスパーソンの柔軟性、つまり「考える力」や「イノベーションを生み出す力」は徐々に失われていきました。この苦境の時代になってようやく、企業も社会も、そういった力の重要性と、そのポテンシャルをもった人材の必要性に気づき始め、そういった人材を育成することが急務にもなってきたのでしょう。

第二新卒層は、まさにこのポテンシャルの塊として、企業から注目されているのです。さらに、一度社会に出ているので、基本的なマナーは教育されているので、新卒や既卒とも違い、ゼロから教える手間も省くことができます。

第二新卒の転職活動の成功のポイントを確認しよう

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将来のキャリアプランはもっているか?

まずは、新卒で入社した会社を退職した、もしくは退職をしようとしている理由を、自分の将来のキャリアプランに紐づける形での明確化が必要です。この点は、必然的に職務経歴書に求職理由を記載する中で触れる必要がありますし、面接の場で間違いなく質問をされる項目です。自分の中でも、きちんと腹落ちをさせてから転職活動に臨むのが一番です。

新卒での就職活動においては、どちらかというと学生時代に自分がどれだけのことを学業以外で頑張ってきて、自分はこれだけ多趣味な味わい深い人間で・・・という、自己PRの部分を中心に対策してきたと思いますが、第二新卒の転職活動は「将来のキャリアプラン」という要素が語れるか・語れないかという点が重要になってきます。それでは、将来のキャリアプランとは具体的にはどのようなレベルまで落とし込めばよいのでしょうか。

なりたい自分の姿と、自分を置きたい環境をイメージしよう

一社目を退職する、もしくはした時には、それなりの理由があるはずです。例えば、「紋切型な官僚主義の大企業の組織風土が自分には合わなかった」「仕事のスキルをチーム全体で高めていこうという雰囲気がまるでなく、チーム間での営業成績のための足の引っ張り合いに疲れた」「事務作業ばかりで成長を感じられなかった」といったものから、「この不況のあおりを受けて倒産してしまった」というものまで様々でしょう。

理由がどんなにネガティブなものであっても、その裏にある、「だからこそ、自分はこういうふうに働きたい」「自分がやりたかった仕事はこんなことなのだ」という点が浮かび上がってくるものなのです。

例えば、大企業の官僚主義的な風潮に嫌気がさした、という理由で退職したのであれば、その人には「自分は、自分の能力がシビアに、そして公平に評価される環境の中で、厳しくとも裁量をもって働いていきたい。その代わり、事務でも営業でも、どんな仕事でも若いうちは進んで引き受け、そのためのスキル向上にも取り組むつもりだ」という熱意が秘められているかもしれません。

第二新卒としてイメージする将来像は、このレベルで十分です。まだ社会に出て数年間のまだまっさらな時期ですので、自分にとっての「仕事」とは何か「働く」とは何か、そして、企業社会という環境をその自分のイメージとどうリンクして捉えているのかさえ明確であればよいのです。

第二新卒を歓迎する企業や業界

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第二新卒を歓迎する大企業もある??

新卒の就職活動でさえ、大企業に入社できる倍率は100倍近くと言われていますが、第二新卒の場合はどうなのでしょうか。結論からいえば、第二新卒を歓迎する大企業は、むしろ中小企業よりも多いといえるでしょう。中小企業の場合は事業規模から、人件費に対する敏感さは大企業以上です。

即戦力にならない人材をイチから育て上げている余裕がない現場が多く、人員補充においてもポジションに空きが出てから、即戦力となりうる中途採用が中心となるのです。しかし、大企業は比較的余裕がありますので、むしろ自社の組織風土にしっかり染まってくれて、長く働いてくれそう、という期待を若手人材にかけ、教育にもコストを惜しまずにかけてくれるのです。

しかも、新卒採用においてはライバル数も相当数に上りますが、これに比べれば第二新卒層の母数はだいぶ減少します。

ベンチャー企業も第二新卒のねらい目

営業から開発、販売まで、若い頃から大きな仕事を任され、実力があればあるほど評価され、年齢に関係なく役職も責任も、そして報酬もアップする・・。比較的若い層で形成されているベンチャー企業は、報酬が高いうえに、若者のチャレンジ精神を大いに刺激します。そして、熱意ある若い世代を歓迎しているため、もし働きたい環境のイメージが合致するのであれば、ベンチャー企業は第二新卒者にとってはねらい目です。

社長が実は20代だった、なんて企業もあり、まさにこれからの日本を再度形成していくイノベーション誕生秘話の宝庫です。このような企業では、なんで会社を辞めたのか、とか、学歴が、といった過去の話はさほど気にせず、「今」求職者が何をしたいのかにきちんと耳を傾けてくれるでしょう。

第二新卒の体力や積極性が必要とされる業界

加えて、業界という点でみると、サービス業、不動産業、IT系企業のシステムエンジニア職、コンサルティングファーム等の、需要が人材の供給に常に追いつかない業界においては、慢性的な人手不足が続いています。そんな業界では、第二新卒はまさに希望の星です。営業職やシステムエンジニア職、コンサルなどは、働きながら実地で様々なスキルや業界知識を非常に早いスピードで吸収することが可能です。

もし30代に入って、「もう体力がもたなくなった」という時期がきても、好条件で転職がかない、給与もアップしたという経験をした人も多く、若いうちにとにかく働く!という点に違和感のない人にはピッタリでしょう。

実は有利な点が多かった第二新卒の転職活動を確実に成功させるには?

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いかがでしたでしょうか。第二新卒の転職活動には、既卒よりも、そしてある意味新卒よりも、思った以上に優位性があるということがお分かり頂けたことでしょう。最後に、確実な成功を導くためのポイントをお伝えします。職務経歴書への記載、そして面接での対応など、応募企業側とのコンタクトを持つ際には、必ず「ポジティブな人」という点を存分に印象づけてください。

せっかく面接の場に呼ばれても、数年で会社を辞めたことに負い目に感じてしまうためか、「私には事務職の経験はありません・・」「私には大きなことをする自信はありません・・」のように、ネガティブな発言をしてしまった事例は多いのです。社会人経験が少ない中で、そのように感じる気持ちも分かりますが、何も「何でもできる!」というビッグマウスを発揮する必要はありません。

退職した理由と、将来の仕事イメージを淡々と、ハキハキと述べ、それに加えて「自分は経験は浅いですが、新しいこと、難しいことに取り組み、成功させようという熱意だけは自信があります。」と、正直に話せばそれでよいのです。

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