ホントのところ、企業は第二新卒をどう考えているの?
実は「既卒や第二新卒にチャンスがない」わけではない
新卒は3人に1人が…というのは20世紀末から
新卒の3分の1が3年以内に辞めているとよく言われますが、実は1995年あたりからは同じような比率でした。リーマンショックのあった年は例外ですが、ごく最近の風潮というわけではありません。そのため、あなたが会社を辞めようと思っていても珍しいことではないのです。
新卒のやめたところには新たな人材を埋め合わせる必要があります。そのため、既卒だと正社員は無理とか第二新卒での転職が難しいと言うことはなく、むしろ企業からの需要は高まっています。第二新卒として転職をする理由は様々ですが、転職によってキャリアアップする場合も珍しくありません。会社の待遇に耐えられないと言う場合ももっと自分を高めたいと言う場合も、積極的に飛び立ってみましょう。
営業職の求人が多いのはやっぱりきついから?ではありません。
それでも、正社員の求人が新卒より少ないことは言うまでもなく、第二新卒が就職しやすい業種とそうでない業種があります。求人に多いのは営業職や販売職、逆に少なめなのは事務職でも専門事務という傾向にあります。これは、営業職に就職した人がやめやすいと言う理由だけではありません。
確かに、営業職は会社の最前線に立つ仕事なので重い責任からのプレッシャーがかかりやすいですが、それ以外にも成果報酬が中心であることや営業は多くても困らないことがも理由です。どんな仕事も入ってきたお金から給料が支払われている以上。お金を実際に集めてくれる営業職は増えても困らないと言うわけです。逆に事務処理は有限なので事務職が多すぎても無駄になってしまいます。
販売職も売り上げに直接かかわる仕事ですし、介護職だって入所者の数に応じて求人が決まっています。つまり、求人が多い職種は単純に需要が高いものと考えることができます。むしろ、職種以上に社内がブラックかどうかの方が問題なので希望の職種でも入念な事前調査をすることが望ましいです。
マッチングのむずかしさは企業も分かっている
第二新卒へのイメージはそれなりに肯定的
第二新卒とは新卒で就職してからおおよそ3年以内に会社を辞めた人のことを言います。会社をすぐに辞めると言うことは「採用や教育にかけたお金が無駄になる」ことなので、どこの人事も細心の注意を払って内定者を選んでいます。さらに言えば、内定辞退も採用活動費の無駄になってしまうので企業は引き留めようと頑張ります。
では、第二新卒の印象は悪いのかというと必ずしもそうではありません。今は何社もエントリーできる時代なので一つの企業と向き合う時間をとれません。また、働くと言うことも体験してみないと分からない部分が多いです。つまり、企業側もミスマッチの可能性は分かっています。現に新卒は3年以内に3割以上辞めているのですから、新しい可能性に賭けてみるのは十分に合理的と言えます。
第二新卒のイメージは、若くてポテンシャルがある、既卒と違い最低限の社会人基礎が身についている、新卒の時よりも社会の厳しさを分かっているといった少しレベルの高く教育コストのかからない新卒といったものなので、未経験でも勇気を出して応募してみましょう。
でも、理由を説明できないと採用は遠のきます。
ただし、正社員採用で望まれるのは「教育した分長く働いてくれること」「いずれは社員を育てられる人になること」など、あなたの未来に賭けた以上の価値を出してもらうことです。よって、面接ではしっかりと転職したい理由や、会社に入りたいと考える熱意を伝える必要があります。会社で育つ人はどんなことにも意欲的に取り組み、忍耐力のある人です。
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