ブラック企業を回避しよう!就職してはいけない会社の見極め方
ブラック企業の危険性を理解することが必要な理由
第二新卒として就職活動をする際に、気をつけなければいけないことがあります。それはブラック企業です。一度ブラック企業に入社してしまうと、短い職歴がつくリスクがあるだけでなく、今後の人生を左右するようなマイナスな出来事に巻き込まれる可能性があります。
例えば海外のブラック企業では監禁状態で労働をさせるだけでなく、指導として暴力の末に従業員の視力を奪うなど、非人道的な行為を行う企業も存在します。また最低限の生活を過ごせない程度の賃金しか与えず、実質奴隷状態で従業員を囲い込んでいる会社は一社や二社ではありません。
日本国内ではブラック企業に勤めてしまったばかりに、精神を病み、自ら命を絶つケースも出てきている状況です。ブラック企業の問題は決して日本国内だけで起きているものではないのです。第二新卒として希望を持って就職活動をする時に、ブラック企業のことなど考えたくない、と思うかもしれません。しかしブラック企業が蔓延している昨今では、自分の身を守る為にも、その危険性をしっかりと理解しておく必要があるのです。
ブラック企業で実際に犯罪に巻き込まれたA氏のケース
ではここで、ブラック企業に勤めることがどれほど人生にとってマイナスになるのか、実際にあったA氏のケースを紹介します。A氏は、学生時代に税理士を目指して勉強していた為、簿記の知識が有していました。新卒で一度は正社員として就職しましたが、環境が合わずその会社は2年で退職しました。その後、第二新卒として新たに就職活動を始めたのです。
A氏は1社目が営業部の配属でしたが、やはり簿記の知識を活かしたいと考えて就職活動していました。しかしながら未経験で経理事務を雇ってくれる会社は少なく、就職活動は苦戦を強いられました。しかし半年かけて就職活動した結果、家族経営の小規模な投資ビジネスを事業とするベンチャー企業に、経理事務として入社することができたのです。
しかしこの会社が完全なブラック企業だったのです。正社員として雇用されたにも関わらず、雇用契約書が提示されず、尚且つ必要経費は全て自己負担の立て替えす。そして残業代も支払われません。そして経理担当は自分以外には誰もいない状態で、何の役職もないにも関わらず実質経理の全ての責任を背負う立場になっていたのです。
さらにパワハラが蔓延する社内。この時点でもかなり酷い状況だったのですが、結局その会社は投資ビジネスが詐欺行為にあたるとして問題を起こすことになります。するとその責任は経営者だけではなく、経理を担当していたA氏にも責任があるとされ逮捕されてしまったのです。
その後身柄を拘束され刑務所でしばらくの期間を過ごすわけですが、その間に婚約者との結婚の話が破断となります。出所後も精神的には不安定な状態となりまともに就職できる状態ではなくなってしまったのです。
このように、ブラック企業は一度入社してしまうと、その後の人生を全て狂わせるだけの危険性があります。そして会社はあなたを守ってくれることは殆どありません。その為、第二新卒として就職活動をする際は、ブラック企業に気をつける必要があるのです。
エントリーを回避すべきブラック企業の特徴
既卒もしくは第二新卒として就職活動をする場合、就職の選択肢は比較的ひらかれているといえるでしょう。何故なら、ITエンジニアや技術職を中心として若手世代を求めている企業が多く、そこでは既卒者でも若さが価値とみなされるからです。
しかしながらそういった若手世代が売り手となる状況であったとしてもブラック企業への注意を怠ってはいけません。そこで以下に、第二新卒、既卒として就職活動する際に、回避すべきブラック企業の特徴を以下にまとめます。
- 給与が極端に低く、インセンティブの内容が不透明
- 生活に困窮している社員が多い
- 原因不明で休職中の社員がやたらに多い
- 有給休暇を取得している社員がほとんどいない
- 残業代を支払っていない
- 長時間労働が常識となっていて仕事が終わっても帰宅できない
これらの情報が確認できた時点で、エントリーは即刻取りやめる、もしくはそもそも候補から排除しましょう。そうすることで。ブラック企業に入社するリスクを回避できる可能性が高くなるのです。
就職してはいけない会社の見極め方
先ほどはブラック企業の特徴について紹介しましたが、正社員を目指して就職活動をしていると入念に情報を調べる時間を確保することが難しい場合がありますよね。仕事をしながら就職活動をする場合、時間に余裕がなくなるのは当然のことです。そこで次に、忙しくても見落としてはいけない、ブラック企業を見極めるポイントを紹介します。
- 極端に初任給が高い求人ではないか
- 「社長の名前」「会社名」の検索で怪しい情報は出てこないか
- 圧迫面接をしてくるかどうか
これら3つのポイントはかなり重要です。正社員で福利厚生がしっかりしているなど、求人情報に魅力的な点があったとしてもこれらがある場合は警戒心を持ちましょう。そして時間がない場合でもこの3つをチェックリスト化することが大切です。エントリー企業を選択する際に参考にしてみてください。では以下にそれぞれの項目を詳しく解説していきます。
極端に初任給が高い求人ではないか
極端に初任給を高く掲載している企業には、その理由があります。それは沢山の人を募集する為です。では何故、沢山の人を募集する必要があるのでしょうか。表面的には「業績好調の為」「業績拡大の為」など好印象を受けやすい文言が掲載されている場合が、ほとんどです。しかし実際は従業員を使い捨てすることを前提で採用している場合が少なくありません。
これは営業職で多いケースですが、1~2ヶ月で営業結果が残せなかった人員には徹底的にパワハラを仕掛け、土日も出社させるなど、「本人が退職を言い出してくる」ような状況をつくることが常習化しています。そして経験者で実力がある人材だけ土日を休ませるなど差別化することで、「実力がないから、土日も出社しなければいけない」という空気をつくります。
土日出社させられているのは自己責任だと雰囲気を会社ぐるみで演出しているのです。これは高い給与を提示している営業職に最も多いブラック企業の典型例の一つです。
「社長の名前」「会社名」の検索で怪しい情報は出てこないか
エントリーする会社の地名度があまり知られていない、もしくは少しでも怪しいと感じたら、入念に「ネット検索」で会社名と社長名を調べましょう。そこで批判的な内容が多い場合は避けることを検討しましょう。ネットが発達した昨今では悪い噂の全てを隠すことはできません。
ブラック企業の気配がある会社は何かしら情報を見つけられる可能性があるのです。そして怪しい情報が出てきた場合、エントリーの判断は慎重にしなければいけません。
圧迫面接をしてくるかどうか
2000年前後であれば圧迫面接を取り入れている企業は多かったかもしれません。しかしこれだけブラック企業が蔓延している昨今では圧迫面接がそのまま現場の雰囲気である場合も少なくありません。現場をブラックな環境にしていることを自覚しつつ、それに耐えられる人材だけを採用しようとしている可能性が高いのです。
もちろん、残業代は無くても大丈夫、多少のパワハラは問題ないと考えられる場合はそのまま選考を進めてもいいでしょう。しかしブラック企業を極力避けたいなら、過度な圧迫面接がある選考には警戒しましょう。これは採用職種が事務職でも営業職でも同じです。時代錯誤な圧迫面接をしてくる場合は、辞退を検討することも大切です。
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