辞めさせてもらえない!介護施設の引き止めパターンとその対処法

介護施設の引き止めパターンとその対処法

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多くの介護施設では人材不足の状態の中で、一人当たりの仕事量が多い傾向にあります。どこの会社でも業務の多寡はありますが、介護施設は人相手の仕事であり、ケアを一歩間違えると利用者さんの命にかかわることにもなるため、業務量の多さはストレスに直結します。現に介護職の離職率は高く、5年程度で転職をする人が多いという統計があり、施設にとっても、職員の定着は死活問題といえます。

そういった状況の中で、介護職員が退職を申し出ると、あの手この手で引き止めようとす施設もあり、職員としては辞めるにやめられないという状態の中で悩んでいる人も少なくありません。ここではありがちな退職の引き止めパターン別に、対処法も合わせて記します。

  • あなたの力が必要〜頼られパターン〜

介護施設の引き止めパターンその1は、あなたの力が必要なの、といって頼りにしていることを伝えることで、情に訴えかけて退職を取り下げさせようとするケースです。これで自分自身の気持ちが変化するのであれば良いのですが、そうでなければきっぱりと断りましょう。「そういってもらえるのは有り難いが、家庭の事情で辞めざるをえない」「どうしても自分のやりたいことがある」といった具合に、退職理由を別の次元にもってゆくことで対処するのが賢明です。

  • もうちょっとだけお願い〜引き延ばしパターン〜

介護施設の引き止めパターンその2は、もうちょっとだけお願い、と退職の引き延ばしを提案されるケースです。これは最終的にうやむやにされる可能性があるので、退職意思が固ければ応じないほうが良いでしょう。きっぱり断るのが難しければ、退職期日を少し譲歩して、あらためて期限を設定して、そこまでには辞めさせてもらいたい、とはっきり伝えましょう。

  • 訴えてやる!〜脅しパターン〜

介護施設の引き止めパターンのその3は、訴えてやる、という脅しのパターンです。辞めたら損害賠償を請求してやる、と脅したり、そんな程度でよそでは通用しない、一人前にもなっていないのに、といった人格や能力を貶めるようなことを言ったりして自信を失わせて退職を取り下げさせることもあります。

退職による損害賠償請求については現実的にはまずありません。労働者には辞める権利があります。このようなときには、何月何日に辞めさせてもらいます、とはっきり伝えて引継ぎをして退職をしましょう。

辞めさせてもらえないことはありません

介護職員の人の中には辞めさせてもらえない、と悩んでいる人が多いのですが、施設がどれだけ人手不足の状態であっても辞めさせてもらえないということはありません。辞めさせないのは法律的には違法なのです。期間の定められていない労働については、二週間前に退職の意思を伝えればいつでも、どんな理由でも辞められます。

転職先選びに失敗をしないために

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介護施設を無事に退職できたら、次に待ち構えているのは転職活動です。次に転職をするときには、他業界でやりたいことがあればそれでよし、せっかく介護の資格をとったのだから、資格を生かして働くのもおすすめです。もし次の施設でも辞めるときにもめ事があると嫌だな、という気持ちがあれば、しばらく派遣で働いてみるのも良い方法です。

派遣であれば契約期間が終了すれば、自分の方に延長意思がなければそこで辞めることができます。介護の場合は派遣の時給が良いため、場合によっては正社員より年収を稼ぐ人もいます。派遣会社にはたくさんの求人がきていますので、自分にあった事業所を見つけることもできますし、派遣の後に正社員として採用してもらえることもあります。派遣であればパートタイムとして働くこともでき、ワークライフバランスのとれた働き方も実現できるのも魅力です。

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