介護職のキャリアアップ、どう考えればいいの?
介護業界の転職事情
介護業界の人て不足は解消されるどころかますます深刻化しています。どの施設も働きて集めには苦労しており求人では性別も年齢問わず大歓迎、未経験者でもきちんと研修が受けられる求人も多く見られるほど転職市場は売りて遊離の状態です。
介護業界では転職のチャンスはいくらでも見つかりますが、年収の高さだけで新しい職場を選んでいては将来につながるキャリアは築けません。目先の労働条件だけでなく10年後、20年後を考えてキャリア形成を意識して転職することが将来的な成功につながるでしょう。
職場によって磨けるスキルは異なる
転職をキャリア形成の手段ととらえた場合、仕事を通じてどのようなスキルが磨けるのかも転職の重要なポイントです。給料が安くても将来的に役立つスキルを磨けるような職場であればキャリアにつながりますが、高い給料がもらえても自信の成長につながらないような職場では今は良くても将来的なキャリアアップには役立ちません。同じ介護職でも働く職場によって磨けるスキルは異なります。
特別養護老人ホームや訪問介護、有料老人ホームにデイケアセンターなど施設によって提供するサービスが異なる以上、当然そこで働く職員に求められるスキルも変わってきます。同種の施設に転職して磨いたスキルを活かすのもいいですが、将来的なキャリアの可能性を広げるのなら幅広くいろいろな施設に転職してスキルと経験を磨いておきましょう。
介護業界の先行きは誰にもわからない
介護業界の先行きは誰にもわかりません。将来的に介護サービスのニーズが高まっていくのは確実ですが、そのときに求められるサービスがどのようなものなのかを今から知ることは不可能です。現在は老人ホームの人気が高く入居待ちの施設も多く見られますが、個人主義の風潮が強い世代が高齢者になってくると集団生活を基本とする老人ホームが敬遠されるかもしれません。
今よりも見守り型マンションや訪問介護の需要が高くなるかもしれませんし、まだ開発されてない新しいスタイルの介護サービスが主流になっている可能性もあります。先行きがわからないのですから磨いたスキルが将来全く役に立たない可能性もあります。介護職の需要は時代によって異なります。一つの職種にこだわるのではなく、時代のニーズに合わせて転職していくことがキャリア形成の基本です。
介護職のキャリアパス
介護職として上を目指すキャリアパスにはいくつかの考え方があります。唯一の正解というものはありませんが、人によって向き不向きがありますから自分にあったキャリアパスを探すことが大切です。
サービス提供責任者を目指す
訪問介護の分野であれば、訪問介護事業のサービス提供責任者を目指すのが一般的なキャリアパスです。サービス提供責任者は3年以上のホームヘルパー経験があれば目指せるキャリアで、訪問介護サービスを提供するホームヘルパーへの業務指導やヘルパーのスケジュール管理、方も運先で発生したトラブル対応など訪問介護サービスを統括する立場として業務に携わる管理業務です。サービス提供責任者になるためには以下の4つの条件を満たす必要があります。
- 看護師、准看護師、保健師、介護福祉士いずれかの資格を保有
- ホームヘルパー1級を取得済み
- 実務者研修を修了
- 介護職員基礎研修を修了
派遣として働いた経験も実務経験にカウントされるので、サービス提供責任者は派遣から脱却して正社員を目指すのにも向いているキャリアです。条件は厳しく簡単に目指せるものではありませんが、訪問介護の分野では非常に重要な意味を持つキャリアです。何よりもヘルパーの上に立つ仕事なのでマネジメントの実務経験を積むことができるのが大きなポイントです。将来的に更に上を目指すときも、責任者として働いた経験は必ず役立ちます。
肉体的な負担の少ない生活相談員を目指す
体を壊して介護の現場で働けなくなるケースは少なくありません。体を酷使せずに働ける仕事が生活相談員です。生活相談員は介護相談や介護指導を行う仕事で利用者と事業者の間に立つ仲介役です。必要な資格のハードルは高いものの、肉体的な負担も少なく高齢でも働けるキャリアパスの最終地点として魅力的な仕事です。
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