ITエンジニアで飯を食べ続ける。それは辛くも楽しい道だった。

ITエンジニアが生涯食べていくために

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ITエンジニアの職はPCが普及した現代では求人の絶える事のない仕事です。優れた腕前と確かなキャリア、そしてコミュニケーション能力を兼ね備えたSEやプログラマーは、多くの企業にとって喉から手が出る程求めておりフリーのエンジニアが様々な企業に携わり、多額の報酬を得る事も珍しくありません。

一方、IT系の職種は35歳が定年と呼ばれていたり過酷な職場環境に追い込まれ、終わりなき新技術の発達の果てに業界からドロップアウトしてしまう事も珍しくありません。成功したITエンジニアはどう動いているのか?そこには一つの大きな心がけとフットワークの軽さにありました。

エンジニアが食べ続けるには物事を否定せずに学べる柔軟さが必要

新たな新技術や画期的なデバイス、仕事を行う方法が生み出されても「そんな物は役に立たない。今までの通りで十分だ」と、否定から入るITエンジニアも多く存在します。IT系の人間が、皆が皆新しい物やガジェット好きのギーグという訳ではありません。

スマートフォンですら、出てきた当時は「今までのガラケーで十分だろう。なんでそんな物を持つ必要がある?」と、訝しむ人も少なくありませんでした。人間は変化を嫌う生き物ですから、ある意味当然の反応といえますし従来の物であればトラブルが発生しても解決方法がすぐに分かり、経験が生かせるので合理的な一面も確かにあります。

ですがITの世界というのは、物凄いスピードで技術が進みます。一年前に出たデバイスが旧型、二年前に出たデバイスは化石呼ばわりされる事も多い世界です。否定から入り続けるというのは、肯定的に捉える人よりも物事を学ぶスピードは遅くなります。

テクノロジーの進歩に少しでも追いつく為には、わずかな時間のロスも致命的ですから常に前向きに物事を捉える姿勢は、ITエンジニアが生涯食べるうえでの必須の心構えです。

時には独立や転職も視野にいれよう

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ITエンジニアが前向きな姿勢と殊勝な心がけで日々仕事に勤しんでいても残念ながら勤め先の会社の風土に合わない、やりたい事が出来ないなどで仕事のやる気がどんどん下がる事もあります。それだけならまだしもIT土方と揶揄される程、安い年収で過酷なIT企業の職場も珍しくありません。

石の上にも三年の意気でストイックに勤め続けるのも勿論アリですがその結果、肉体や精神がボロボロになってしまっては元も子もありません。冒頭にも述べた通り、ITエンジニアは需要の絶える事のない仕事です。あまりにも自分には合わないと思ったのであれば、早期に見切りをつけるのも一つの手です。

退職しても食べていくには

退職後の新たな働き方は主に二つ。一つは独立する事です。技術や営業に自信がある、過去に多くの会社に出入りしていて人脈や実績を積み上げてきているなど様々な理由からフリーランスとして働くSEも少なくありません。収入はピンキリですが、相当な売れっ子であれば企業に勤めていた時の数倍の年収を稼ぎ出すこともあるようです。

ただし、多額の年収を得る人間がいる事は逆に言えば食べられない人も数多く存在します。また、開発の核となる極秘の箇所には携われない事も少なくありません。もう一つは、別の企業に転職する事です。転職出来れば一定の給料は保証されますし、会社で仕事のやり方を学びつつ最前線で開発等を受けられるのが利点です。

求人サイトに応募する他にも、他社から引き抜きされたり逆に自分から売り込むのもアリです。もちろん再就職先が良い職場である100%の保証は無く、同じIT業界であれば前の職場の人間と関わることもありますので前の勤め先の勤務内容によっては退職していないと少々気まずいどころか評判が下がる事にもなりかねない為、極力円満退社できるよう努力しておきましょう。

ITエンジニアの仕事で生涯食べていくには、辛くても前向きに新技術を学び受け入れつつ時には仕事場を変える必要がある。これは確かに生半なものではありません。ですがこれは裏返せば、自身の実力をぶつけ続けるには最高の舞台とも言えます。学び続ける事を辛いと思うか、楽しみが生涯終わらないと捉えるかでITエンジニアとして食べていけるかの評価の分かれ目かもしれません。

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