30歳を超えて転職面接で言えなければいけない4つのこと

前職での経験で言えなければいけないこと

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キャリアの一貫性

大卒・院卒後数年を経過した転職希望者である第二新卒という言葉が出てきて10年が経ちます。この第二新卒に求められるのはポテンシャルと最低限のビジネスマナー、まだ会社の色に染まっていないフレッシュさです。一方で、それ以降の30歳を超えた転職求人にはポテンシャルだけでなく、「キャリアの一貫性」が求められるようになります。

キャリアの一貫性と言うと、技術や営業、マーケッターといった「職掌」だけに着目されがちですが、「業種」と「役割」も含まれます。業種とは、金融、小売、ソフトウェア開発、外食といった所属会社の事業内容です。ITエンジニアの場合、担当顧客の業種もこれに含まれます。

役割とは、マネージャーやリーダー、担当者といったあなたが現職や前職で任されていたチーム内の役割を指します。ITエンジニアの場合、プロジェクトマネージャや担当SEなどに当てはめて考えてください。これらに一貫性がある点をアピールできなければいけません。どうしても一貫性がない場合、年収ダウンと1からやり直す覚悟、ならびにそれでも成果を上げられる理由が論理的に説明できる必要があります。

リーダー経験

転職面接で言えるべきことの2つ目として、現職や前職で「リーダーを経験」したことが説明できなければなりません。当然、これは学生時代のアルバイトやサークルではなく、実務におけるリーダーシップを指します。

一般的に30歳を超えると現場経験は6?8年程度であり、小さな組織でリーダーシップを発揮して成果を上げられることが求められます。面接官から見て、それがないということは、前職で信頼を得ていないという心象を抱かせますし、30歳を超えて担当者レベルの成果しか出せないのでは提示する年収に見合った人材ではないと判断されます。

それでも合格を目指す場合、一定の年収ダウンを受け入れざるを得ません。しかし、一般的に中途採用では年収や能力を定義した上で求人を募集しているため、選考段階で年収ダウンの交渉により合格にたどり着くことは困難と言えます。なぜなら、年収ダウンしてまで採るなら、第二新卒を採るからです。故に、30歳を超えるとリーダー経験を語れなければいけません。

前職以外で言えなければいけないこと

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「貴社でやりたいこと」と政治、経済動向のマッチング

転職の面接で必ず聞かれると言ってよい質問に「弊社に入社した場合、どんなことがしたいですか?」があります。求人要件に対して、あなたが貢献できる点をアピールするのは当然クリアすべきことですが、30歳を超えてそれでは十分とは言えません。

30歳を超えたあなたには、政治や経済といったマクロ視点が求められます。マクロの視点から見て、なぜ入社したいか、何がしたいかが語れることが転職面接で言えるべき3つ目の事項です。これにより、小手先ではなく、中長期のスパンで伸びる人材であることがアピールできるのです。

現場以外での学習経験

あなたが転職面接でアピールできるべき4点目は、あなたが社内に閉じた人材ではないという点です。30歳までは社内の優秀な人材を追いかけることで成長できます。ところがITエンジニアは分業化が進んだ職種であるため、30歳を超えると必ずしも社内に目指すべき人材がいるとは限らないのです。言い換えると、あなたはすでに社内でトップクラスである場合があるのです。

幸い、SEの業界には他の職掌・職種と比べて、社外の勉強会が多くあります。これらと一定の関わりを持ち、ビジネスに直結しなくてもよいので、社外人脈があることで、あなたが今後も成長を続ける人材であることがアピールできるのです。

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