新人がITエンジニアとして生き残るためにすること
開発に関して
一つの長い経験よりも短い多くの経験を
ITエンジニアとして開発に携わり、経験を十分積んだと思っても安心できないのがIT業界です。どの案件でも「そこでのやり方」というものが存在するのですがこれが厄介です。新人として研修後は新規案件よりもOJTも兼ねて保守案件に携わることが多いでしょう。
そしてそこでは先輩エンジニアの方から色々な知識を教えていただくことになるのですが、ここで覚えた知識というのは実は別のプロジェクトではあまり役に立たなかったりします。勿論仕事に関する基本的な事柄であったり大まかな進め方に関してなど変わらず大事なこともあります。
しかしそれでもその案件での仕事に関する知識はその案件でだけ通用するものが多いというのが現状で、それは仕事の進め方から会議の仕方や議事録の取り方、プログラムの作り方まで様々です。
そのため、いざ別のプロジェクトに参加すると今までと勝手の違いに困惑することでしょう。どれだけ経験を積んでもその知識、経験を持ち回りにくいのが現状のIT業界とも言えます。ですので自身のキャリアを考える場合、長く一つの案件に従事するのではなく短くても複数の案件を経験することが大事です。
もし会社自体が多くの案件を取り扱っていない場合は転職という選択肢も必要になるかもしれません。求人に応募する際に現状の会社で受け持っている案件について確認してみてもいいでしょう。
仕事のスケールダウンしたものを自作してみる
ITエンジニアとして生き残るためには仕事だけの経験では前述の通り他では通用しないこともあるため全然足りないと言えます。そのため、仕事以外でも勉強することが必要になってきますが、お勧めとして仕事で開発に携わった案件のスケールダウンしたものを自作してみる方法があります。
プログラミングの知識を覚えるための本やウェブサイトは多く存在しますが、それよりも実際に自身が経験した案件を元にするほうが役に立ちます。開発環境もできるだけ現場に沿ったものを再現してみるといいですし、最初は「hello world」の出力さえ難しいかもしれません。
その場合、有償のライセンスが必要なものは無償のもので代用してみたりと色々工夫して作ればよく、その経験は例えばコストを抑えた案件で役に立つ機会があるかもしれません。
例えば転職や新卒の場合は就職前にもし確認できるのであれば該当求人でどのような案件があるのか確認してみてそれを自作してみることで入社後も年収や待遇面でプラスの結果にすることもできます。
その他の必要なこと
仕事以外の会話を増やす
実はITエンジニアに必要なスキルは開発の知識や経験よりもコミュニケーションのほうが重要であったりもします。勿論開発に関する最低限の知識は必要ですが、仕事をする上で自分がどのような作業をしているのか、作業進捗に遅れはないかなど他の仕事と同様に人と話す機会が多いのもITエンジニアの特徴です。
特にSEともなるとプログラムを組まずに一日を終えることもよくあり、会議や打ち合わせに多くの時間を割くことも多いでしょう。人に伝える技術、コミュニケーション能力はITエンジニアにとって必要なスキルと言えます。また、PGはSEと同様に問題を抱えてしまいがちという問題があります。
振られた作業はその人の担当になりますが、例えば転職したてでその分野での知識が浅かったり新人の場合は期限までに終わらせることが難しいこともあります。そんなときに会話が無ければ問題が誰にも把握されずに取り返しが付かないなんてことも有り得ます。
そのため、特に仕事の話がなくても普段から日常会話程度でも話をしておくことで問題になる前に拾えたり、時にはより効率的に作業を進めることができる場合もあります。また、会話で自身のことを伝えることが上手い人はキャリア以外にも役職や年収といった立場を向上させる結果も出せることも多いです。
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