社内SEが楽ってホント?ITエンジニアが社内SEを選ぶ理由
ITエンジニアが楽に働く為にはどんな仕事を選ぶべきなのか
ITエンジニアとしてキャリアを考える場合、何の分野のスペシャリストになるのか、という方向性を考えることは非常に大切です。セキュリティの専門になるのか、それともネットワークの専門になるのか、望むキャリアによって勉強する内容と仕事を選ぶ必要があるからです。
そして多くの人が何らかのスペシャリストになる、というキャリアを選択します。しかし実はスペシャリストを目指す場合は、そのデメリットも認識しておく必要があります。なぜならスペシャリストは社内でも頼られる存在になりますが、自分を含む少人数にしかできない業務が多くなる為、業務量が多くなりがちなのです。
そしてそれに伴い残業が増えやすくなってしまうという傾向があるのです。独身ならそれでも問題ないかもしれません。しかし小さい子供がいる場合はできるだけ残業時間は少ない方がいいですよね。そしてできるだけ楽な仕事の方が嬉しい、というのが本音ではないでしょうか。
ではITエンジニアとして楽に働ける仕事にはどのような働き方があるのでしょうか。それは社内SEです。実は社内SEは楽に働けるだけでなく、しっかりとスキルアップができるというメリットも伴っているのです。
なぜ社内SEは仕事が楽だといえるのか
開発現場はスキルアップできるが、残業時間が長い傾向がある
ITエンジニアとして、システム開発などの案件に携わる働き方をしていると、高度で専門的なスキルを身につけることができるかもしれません。しかしそういった働き方の場合、激務となる可能性が非常に高いのです。
例えば外注を受ける会社で開発の仕事をしていたとしましょう。そうなると、開発する製品の納期や細かい内容が依頼元の意向によって変更となる可能性がありますよね。そうなると業務量が増えてしまい、結局徹夜続きの業務となる可能性があるのです。実際に過酷な現場で働くITエンジニアの中には、徹夜続きで体力が損なわれるだけでなく、精神的なストレスがプレッシャーとなってしまいます。
そして身心が病んでしまうケースは珍しくありません。誤ってブラック企業に転職してしまった場合はより問題は深刻になります。徹夜が強いられるような労働環境でありながら、残業代も支払われないという現場は決して珍しくありません。このようにITエンジニアとして開発の現場で働くことは、労働時間だけを単純に考えればリスクが大きい働き方ともいえるのです。
社内SEの仕事の魅力は業務量と業務時間が安定していること
その一方で社内SEであれば開発現場にあるデメリットがほとんどない、という魅力があります。例えば大手企業に社内SEとして転職することができれば、そこは業務の担当が細かく分けられている場合が多くなります。その為、まず業務量がどんどん増えてきて徹夜を強いられる、ということはほとんどありません。
もちろん重大なシステム障害が起きた時や、何かしらのセキュリティインシデントが起きた際に、残業が夜遅くまで及ぶ可能性はありますが、基本的な仕事はしっかりと割り振られているので、忙しさがストレスになることはほとんどないのです。そして何より、ITエンジニアでありながら定時で帰宅できる、という点は何よりの魅力です。
仮に社内SEとして任されている業務量が多く、業務範囲がひろい場合でも、毎日しっかりとした睡眠時間とプライベートな時間が確保できたら、ストレスは溜まりにくいですよね。開発と社内SEはこのような、現場の違いがあります。開発現場と比較して考えた場合、単純に業務量と月間の勤務時間数だけを考えても、社内SEは楽な仕事だといえるのです。
社内SEは誰でもできる仕事ではない?転職の前に考えるべきこと
前述したように、社内SEは単純に労働時間や業務量だけを見ればかなり魅力がある働き方です。しかしながら、ITエンジニアとして開発現場から転職しようとする場合は注意が必要です。その理由は社内SEの仕事は高いコミュニケーションスキルが無ければ、難しい側面があるからです。開発現場でITエンジニアとして長く働いていれば、社内SEの業務内容そのものが難しいと感じることはほとんどないかもしれません。
しかし実は社内SEの仕事の難しさは技術的なところではなく、コミュニケーションにあるのです。社内SEは会社内の色んな立場、部署の人とコミュニケーションを取らなければいけません。社内SEの人数が少ない会社であれば、ちょっとしたパソコンの操作方法から、ネットワーク、セキュリティについてまで、かなり広い担当範囲となる可能性があるのです。
そして会社には色んな性格の人がいるので、その中には合う人も、合わない人もいるでしょう。社内SEになればそういった人達の問合せや相談にも対応しなければならない可能性が高いのです。つまり社内SEの業務は基本的なITについて精通しているだけでなく、ある程度のコミュニケーションスキルが求められるのです。そのスキルが無ければ、適正として向いていない可能性があるのです。
そういった性格やコミュニケーションスキルにより、向き不向きはありますが、社内SEはITエンジニアとして魅力的な仕事の一つであることに違いはありません。では実際社内SEに転職するITエンジニアは一体どのような理由でこの仕事を選んでいるのでしょうか。次に、ITエンジニアが転職先として社内SEを選ぶ理由について紹介します。
ITエンジニアが転職で社内SEを選ぶ理由5選!
1.大手企業の直接雇用であれば安定した年収と福利厚生が期待できる
社内SEへ転職は安定的な年収と福利厚生で決めているケースが少なくありません。求人情報をチェックしていくと、ITエンジニアとしての職場は開発現場の方が年収は高い傾向がありますが、福利厚生までじっくりと比較検討すると、社内SEの待遇が劣っているとは決していえません。
たとえ求人情報の年収が低くても、福利厚生がしっかりしていれば生活は安定しやすいのです。求人情報の年収が理由で社内SEの求人案件を敬遠している場合は、福利厚生までじっくりとチェックすることをおすすめします。
2.暇な時間は資格取得やスキルアップに注力できる
社内SEの仕事は暇な時間もありますが、その時間で資格の勉強やスキルアップすることができます。業務量に余裕がある会社で社内SEとして働けば環境によるスキルアップは難しいかもしれませんが、資格などで自分の強みをつくっていくことができるのです。
3.トラブルが起きない日はほぼ定時で帰宅できる
これは前述した通りですが、女性のITエンジニアや小さな子供がいる場合、家に帰れるかどうかというのは大きなポイントです。プライベートな時間を大切にしたいと考えるITエンジニアは社内SEを選ぶ傾向があります。
4.仕事を請ける側から発注する側になれる
ITエンジニアとして開発現場で仕事をするとなると、どうしても外注先の求人情報が多くなります。しかし大手企業の社内SEへ転職できたら、今度は逆に発注する側になれる可能性があるのです。
5.納期がない仕事なので精神的にとても楽
納期がある仕事はプレッシャーと無縁で仕事をすることはできません。しかし社内SEであれば、そういったプレッシャーとはほぼ無縁で働けるのです。精神的に楽に働きたいと考える人からも、社内SEは人気がある働き方だといえるでしょう。
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