曖昧な評価は危険!転職前にITエンジニアの評価制度の確認を

ITエンジニアと成果主義

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最近はITエンジニアにも成果主義を採用する企業が増えています。個人の能力や仕事の結果に応じて賃金や待遇が変わる成果主義はITエンジニアとしてやりがいを感じられる制度ですが、いっ棒で評価制度が整備されていないと成果を正しく評価してもらえないという大きな欠点を抱えています。転職先で不当な扱いを受けないためにも、転職前に必ずITエンジニアを評価する制度が確立されている会社なのかを確認しておきましょう。

ITエンジニアの評価は難しい

大前提として覚えて置かなければいけないのは「ITエンジニアの評価は難しい」という事実です。数字で結果が現れる営業職などとは違い、ITエンジニアの仕事は数字に換算しにくく予定通りの成果を出して当たり前、遅れやミスがあれば減点という評価になりがちです。

しかし、ITエンジニアの仕事は複雑であり減点方式では正しく評価することは不可能です。会社側がITエンジニアの仕事を正しく理解していれば作業工程などを細かくチェックする評価方式を整備してくれますが、すべての会社が必ずしもITエンジニアを理解しているわけではありません。

他の部署ではたらく社員と同様の評価制度をそのままITエンジニアに用いるケースも少なからず存在し、ITエンジニアの仕事を正しく評価しないまま賃金が決まってしまう可能性も十分に考えられます。ITエンジニアの待遇が曖昧な評価で決まってしまうような会社では安心して働くことはできません。

評価制度が明確にされていない会社には要注意

ITエンジニアに対する評価制度が存在していても、制度の基準や項目を明らかにしていない会社は要注意です。評価制度とは内容が明らかにされて初めて意味を持つものであり、秘密のブラックボックスのままではほんとうに正しい評価がなされているのかを労働者がチェックすることができません。

評価制度とは曖昧になりがちな評価基準を公開して労使双方が納得のうえで賃金その他の待遇を決めるためのものです。評価制度があるといっているのに公開せず基準も明確にされないようでは会社を信頼することはできません。

SEを使い潰すような会社は決まって評価制度が整っておらず、一生懸命仕事をしてもあれこれと理由をつけて低い評価をつけてくるものです。転職活動中の面接で評価制度について質問したときにきちんとした回答が得られない場合は転職先としては要注意です。

評価制度でブラック求人を見分ける

ITエンジニアの求人には労働環境が厳しい、いわゆるブラック求人も多数紛れ込んでいます。特に人手が必要なSEに関しては大量離職を前提に大量採用する悪質な会社も多いので怪しげな求人には近づかないでください。

ブラック求人を見抜く際にも評価制度の有無が大きなチェックポイントになります。高年収を掲げる求人の中には能力耳会う賃金を支払う信頼できる求人もありますが、中には採用後になって不明瞭な評価制度を持ち出してきて事前に約束した年収よりも大幅に低い金額しか支払わない悪質な求人もあります。

高待遇なのに評価制度がはっきりしない求人に関しては最初から見せかけの年収で人を集め対だけのブラック求人の可能性を疑いましょう。

評価制度の質も重要

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評価制度があったとしても制度の質が低くITエンジニアの仕事を正しく評価できないようでは意味がありません。単に評価制度が存在し公開されているというだけで安心せず、どのような項目をどのように評価しているのかまできちんと確認しておくことが転職で失敗しないコツです。

個人面談と異議申立ての権利は要確認

評価制度を確認する際に特に重要なのが個人面談と異議申立ての権利です。個人面談する会社はITエンジニアときちんと向きあおうという姿勢を持つ信頼できる会社です。面談をしてくれない会社では自分の知らないところでいつの間にか評価が決まってしまいますが、面談で短時間でも意見を述べられる機会があればより正当な評価に近付き不満も少なくなります。

異議申立ての権利がなければ、不当な評価で大切なキャリアを損なう危険性もあります。会社による一方的な評価で不利益を被らないためにも個人面談と異議申立ての権利を確認しておきましょう。

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